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毎年6月の第2週は「危険物安全週間」です。令和8年度は「つかみ取れ!めざす無事故の頂を」という推進標語が掲げられています。

「危険物」と聞くと、化学工場やガソリンスタンド、あるいは特定の製造ラインだけの話だと思っていませんか?実は、一般的なオフィスや倉庫、営業車の中など、私たちの職場の至る所に危険物は潜んでいます。

気温が高くなり、事故のリスクが急上昇する本格的な夏を迎える前に、職場環境の総点検を行いましょう。

なぜ「夏前の6月」に点検が必要なのか?

危険物(アルコールや溶剤、石油類など)は、気温が上がると気化(蒸発)しやすくなります。目に見えない可燃性のガスが空気中に漂いやすくなるため、普段なら問題ないわずかな静電気や火花でも、引火・爆発するリスクが跳ね上がるのです。

「暑くなる前の今のうちに、全国の事業所で安全体制を引き締めよう」というのが、この時期に安全週間が設けられている最大の理由です。

職場の身近にある「隠れ危険物」たち

特別な薬品を扱っていなくても、以下のような備品は取り扱いに注意が必要です。

  • アルコール消毒液(ストック品含む) 感染症対策として各部署に置かれていますが、高濃度のアルコールは立派な危険物です。バックヤードに大量のストックを段ボールに入れたまま、熱のこもる場所に放置していませんか?
  • OA機器用のエアダスター(スプレー缶) パソコンやキーボードの掃除に便利ですが、多くの製品には可燃性ガスが使われています。シュレッダーの内部など、密閉された空間に向けて噴射すると、引火・爆発する恐れがあります。
  • 塗料、潤滑油、パーツクリーナー 現場やメンテナンスで使用する身近なスプレーや缶類も、夏の直射日光が当たる窓際や、高温になる車内に放置すると破裂・発火の原因になります。
  • モバイルバッテリー・ノートPCのバッテリー 消防法上の危険物ではありませんが、近年、職場での発火トラブルが急増しています。膨張したバッテリーを使い続けたり、夏の営業車内に放置したりするのは大変危険です。

今日からできる!職場で徹底したい3つのアクション

安全に業務を行うために、次の3点が守られているか確認してください。

1.保管場所の「温度・直射日光」をチェックする

窓際、熱を持つサーバーラックの近く、直射日光の当たる倉庫などにアルコールやスプレー缶を置いていないか確認し、風通しの良い冷暗所へ移動させましょう。

2.必要なものを、必要な分だけ持つ(適正在庫の徹底)

「念のため」と、現場やオフィスに過剰な量の消毒液や溶剤を溜め込んでいませんか?保有量が増えれば増えるほど、万が一の漏洩時や火災時の被害が拡大します。職場に置くのは必要最小限に留めましょう。

3.職場の「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」を見直す

事故の多くは、荷物の崩れによる容器の破損や、整理整頓の行き届いていない場所での「つまずき・落下」から発生します。通路に物を置かない、使ったものは定位置に戻すといった基本行動が、最大の事故防止策です。

危険物事故は、一度発生すれば周囲の安全を脅かすだけでなく、会社の操業停止や信用の失墜といった重大な経営リスクに直結します。

安全管理は、特定の担当者や管理者だけの仕事ではありません。「ここ、少し危ないかもしれない」という皆さんの気づきが、無事故への第一歩です。この1週間を機に、ぜひ職場のメンバー同士で安全について話し合ってみてください。

消防・防災のアドバイスについては、株式会社アドーズまで